【完】想うのはこれから先も君ひとり

「優斗ってたまに強引だよね。」


「だってさ、杏莉が可愛いから抱きたくなるんだよね」


杏莉を見ると顔を真っ赤にしている


そんな杏莉と一緒にベッドに寝転がった


「杏莉、今から話あるけど大丈夫か?」


そういうと杏莉の表情が曇った


「あのな…」


「待って!!別れるっていう話じゃないよね…」


不安そうな杏莉。


「そういう話じゃない。だけど、杏莉に関係のある話だ」


話すなら今しかないと思った


俺は杏莉が怖くならないように強く抱きしめる


「ちゃんと聞けよ?」


「うん…。」


「今日“会わなきゃいけない人が居る”って言ったよな?」


小さく頷いた杏莉


「その“会わなきゃいけない人”っていうのは杏莉、お前の父親だ」


「あたしのお父さん?」

案の定、“信じられない”という表情を浮かべている