【完】想うのはこれから先も君ひとり

「杏莉が逃げないように付けとかなきゃな」


……あたしが逃げるって。


「俺、杏莉だから好きになったんだよ。俺だって初めてだから不安だ」


それを聞いたら何だか気持ちが楽になった


「杏莉、手出して?」


手を出してみるとリングもはめてくれた


しかも、あたしにピッタリ


「ちょうど良かったな」


「ありがとね?」


「どういたしまして。」


それだけいうとあたしにキスをした


やっぱり恥ずかしい


「杏莉、顔真っ赤だな?」


「だって恥ずかしいんだもん。」


顔を隠すように優斗に抱き付いた


「可愛いよ?」


そんな言葉をサラッと言える優斗が羨ましく思える反面聞いててとても恥ずかしい


「杏莉…」


優斗に名前を呼ばれ顔を上げると優しくゆっくりと唇を塞がれた