【完】想うのはこれから先も君ひとり

「先に入らせてもらったよ。いつもありがとう」


「髪の毛乾かさないとな。後からしてやるから待っとけ」


それだけ告げるとお風呂場に行ってしまった


あたしはクシで髪を梳きソファーで今日買ったファッション雑誌を読む


雑誌をみるとこんな風に可愛くなりたいって思う


だけど、あたし可愛くないし…


体型も細いとは言えない


それに比べ愛花は可愛くて綺麗で美人で羨ましい


「杏莉、どうした?」


優斗に声を掛けられて我に返る


「何もないよ?」


「本当か?」


いつの間にかドライヤーで髪の毛を乾かしてくれる優斗に聞かれる


あたしは小さく頷いた


表情は見られてないから大丈夫だよね?


あたし、優斗に迷惑掛けてばっかり…


そんなあたしが優斗の彼女で良いのかな?


本当は不安なんだよ?