【完】想うのはこれから先も君ひとり

「こんにちは…」


俺から言われ顔を出すと真っ先に挨拶をしていた


「きゃー!!可愛い~。」


そう言いながら杏莉に抱き付く姉貴


いきなりのことで杏莉は驚きを隠せないようだ。


「姉貴、杏莉がびっくりしてるじゃねーか。」


「貴女、杏莉ちゃんって言うの?」


「あっ、はい。東条杏莉です。宜しくお願いします」


杏莉は丁寧に自己紹介をしていた。


「あたしは辻岡未優。宜しくね。ファミレスでゆっくりお茶しましょ」


姉貴は杏莉の手を引き歩き出した。


「杏莉、転ぶなよ?」


「分かってるよ…」


緊張してて、いつもの杏莉じゃないな…


「杏莉ちゃん、足悪い?」


「はい。ちょっと昔、事故に遭いましてその後遺症が…」


「そっか。慌てずゆっくり行きましょうね」


姉貴は杏莉のペースに合わせだした