【完】想うのはこれから先も君ひとり

「杏莉、おいで？」


俺はソファーに座り杏莉を呼ぶ


すると満面の笑みで俺に抱き付いてきた


「不安になったか？」


「うん…。ごめんね？優斗に迷惑掛けてばっかりで…」


「気にすんなって。杏莉は１人で頑張りすぎ。頼りたい時は頼りな」


俺で良かったら何でもするから…


「さっ、後は夜な？」


「また、此処に帰ってきて良いの？」


「実はな、瑠夏さんに１週間許可取ったんだ。“杏莉が寂しくないのなら”ってことでOKしてくれたよ」


事情を話したら瑠夏さんも気付いてたらしい


杏莉が寂しがってて俺と一緒に居たいってこと。


１人の時は布団に潜り込んで泣いてたらしいから

だから、しばらくの間だけ一緒に居ることを許してくれた


杏莉の気持ちが理解出来る瑠夏さんだからこそ許してくれたことだと思う