【完】想うのはこれから先も君ひとり

「もう少しこのままじゃダメ…?」


上目遣いでそんなこと言われたら許しちゃうじゃねーか。


でも、それだけ杏莉も不安なんだよな…。


「少しだけな。後からいっぱい構ってやるから」


「フフッ。ありがと」


しばらくは杏莉を抱きしめていた


それで、杏莉が落ち着くなら何も言わない


「うん。ありがと。もう大丈夫!!」


しばらくして落ち着いたのか杏莉はそう呟いていた


「じゃあ、顔洗っておいで?その間に準備してるから」


杏莉はタオルを持ち洗面所へ向かった


俺は杏莉を見届けてからキッチンへ向かう


そして、急いで朝食を作る


ご飯、味噌汁、目玉焼き、昨日の残りのサラダ、そして果物。


果物は杏莉のことを思って買っていた


「優斗、作るの早いね。」


顔を洗っていた杏莉が戻ってきた