【完】想うのはこれから先も君ひとり

「背負ったのは良いけど買い物しなきゃな…」


あたし、何も持ってなかったな


「デパート行くか。」


優斗は一旦、あたしを下ろし手を握ってくれた


「何かあった時の為に買い揃えて俺ん家に置いとこうな」


「お金持ってないよ?」


あたし、財布の中そんなに入ってないし


「心配すんな。俺が出すから」


「でも、申し訳ないよ」


いつも優斗に頼ってばかり


「俺、自分の両親に会ったことないけど姉貴が居て…。姉貴を通じてお金を貰ってるんだ。両親は医者らしくてお金はあるんだよ」


初めて知った優斗のこと。


また一つ知ることが出来て嬉しい


「さっ、行くぞ。欲しいものがあったら言ってな?」


申し訳ないけど優斗の計らいに甘えさせてもらうことにした


こんなに優しい人、初めてだ