【完】想うのはこれから先も君ひとり

「優斗の悪口だけはいわないで。」


2人のやり取りを見てられなくて呟いた


「杏莉?」


優斗君はあたしの顔を覗き込む


「優斗の悪口言ったら許さないから。いくら幼なじみの翼でも。それに…」


あたしはしばらく言葉を詰まらせた。


「それに…?」


優斗君はあたしを諭すように優しく語りかけて聞く


「あたしはもう、あんたを幼なじみなんて思ってない。だから近寄らないで…」


あたしは勇気を振り絞り背伸びをして優斗君にキスをする


驚きを隠せないという優斗君の表情


翼と再会して気づいたよ?


あたしは優斗君が好きなんだって…


だから、恥ずかしいけど自分からキスをしたの。


「杏莉、そんなヤツのこと諦めて俺のとこにおいで?」


翼は優しく言ってるつもりだろうけど優しさを感じない