「優雅君…」


放課後になりあたし達3人しかいない教室で優雅君に話し掛けた


「どうした?」


「これ…少しだけど愛花に好きなもの買ってあげて。」


あたしが渡したのは500円玉


「今日、ちょっくら何処か寄ってから愛花んとこ行こうって想ってたんだ。ありがとな」


「あたしが行っても良いけど何が良いか分からなくて…」


ショボンとしたあたしを見て優雅君はポンポンと頭を撫でてくれた


「愛花は杏莉ちゃんがくれたものなら何でも喜ぶよ。」


優しく語りかけてくれた優雅君のおかげで気持ちが楽になった


「杏莉、帰るぞ!!」


優斗君の存在、忘れてた


「全く、優斗は独占欲強いんだから。俺、こう見えても愛花に一途だし。杏莉ちゃんも疎い感じが…」


優雅君の言ってることが訳わからなくてあたしは首を傾げた