「こんなはずじゃなかったのにな」


なんか、虚しくなる


「愛花が気付かないだけだよ。頑張りすぎも良くねぇよ」


「だって、働かないと…ママ達には迷惑掛けられない」


「それは分かるけど。」


優雅は言葉に詰まった


「本当は泣きたい。だけど、心配掛けたくなくて我慢してる」


だから、早く退院してまたバイトしないと…


「無理はするな。早く退院したらまた体調崩して同じようなことになるんだぞ。」


あたしの心の声が聞こえたらしく優雅に怒られた


「だから、休める時はゆっくり休め。」


優雅はあたしの隣に寝転がり抱きしめてくれた


ずっと感じたかった温もり


その温もりを目の当たりにして自然と涙が溢れた


「泣きたい時は泣けば良いさ。俺が傍にいる」


その優雅の言葉に安心して泣き続けた