優雅はあたしの心を読むのが得意だから…


「愛花、両親来たぞ。」


入って来たのは鮎川先生


「はい。ありがとうございます」


起き上がって立とうとしたけど上手くいかない


「ほら、来い」


優雅はあたしを背負ってくれるみたい


「重たいよ?」


「愛花なら許すさ。」


あたしは優雅の優しさに甘えることにした。


「優雅達、愛花のこと頼んで良いか?」


「はい、分かりました」


鮎川先生は慌ただしく出て行った


「瑠夏さん来たなら行くか。」


校門を出てママの車を見付ける


「ママ、ごめんなさい」


「謝らないの。気付かなかったあたし達も悪かったし。」


ママは悪くないのに…


「俺は杏莉連れて帰るから」


「愛花、あたしは明日行くね?」


「うん。ありがとう」


杏莉と優斗は帰って行った