【完】想うのはこれから先も君ひとり

「そんなお前も可愛いよ?」


「なっ…///からかってる?」


「からかってねぇよ。」


でも、杏莉の反応を見ると面白い


いろんな表情を見れる


「愛花のとこ行くんだろ?」


“うん。行く”と言って顔を伏せた


だけど、制服の裾を掴んだまま離そうとしない


「どうした?」


「このまま握りながら行って良い?1人じゃ怖いし恥ずかしくて…」


「あぁ、分かった」


俺は杏莉の歩くスピードに合わせる


でも、しっかり見てないと転びそうだ


「優雅、愛花」


「優斗、遅いよー!!もうホームルームも終わったんだぞ!!」


……だろうと思った


出たくなかったし良かった


「…で、その娘は?」


優雅が俺の後ろに隠れている杏莉の存在に気付く