【完】想うのはこれから先も君ひとり

「じゃあ、俺と一緒で丈瑠さんや瑠夏さんと関係してるんだな」


「えっ…?瑠夏さんのことも分かるの?」


ということは瑠夏さん繋がりでこの学校に転校して来たんだな


「俺、丈瑠さんに救われた1人だから…」


「えっ?優斗君が?」


杏莉はびっくりしている


「びっくりした?今は一人暮らししながらこの学校に通ってる」


「一人暮らしかぁ…良いな」


「杏莉は一人暮らししねぇの?」


「したいけど出来ないんだ」


そういった杏莉は切なそうな顔をした


「なんか、ごめんな」


俺は咄嗟に謝った


「ううん。良いの。もう始業式終わったよね…」


「そういえば、何で此処に居るんだ?」


「初めての場所って馴染むまで時間が掛かるんだ。だからなんか大人数の場所が嫌で…」


……俺と同じだな