私だけを愛して。


「嘘でしょ?」

お願い嘘って言って…

「嘘じゃない…」

嫌だよ…
そんなの嫌だよ…

「未菜…」

なんでそんなに笑ってるの?

未菜…未菜…未菜…

ピーンポーン。ピーンポーン。

「ん…っ」

ピーンポーン。ピーンポーン。

「未菜?」

私は眠い目を擦りながら
玄関に向かった。