「お前らいい加減に………」 「なんてこと言うんですか!!!」 あたしが立ち上がって殴りかかろうとした瞬間、柚乃が大声を出した。 柚乃はクラスのみんなの注目の的。 「う…美麗ちゃんは…やりまん…じゃありません! それに、石上くんとも仲良しです! 絶対に別れたりしません!!」 柚乃はあたしの悪口を言った奴らにそう言うと、あたしの手を引っ張って走り出した。