今日は終業式。 明日からはやっと冬休み。 大嫌いな学校にも、当分来なくてすむ。 大嫌いなクラスの奴らにも当分会わなくてすむ。 そんなことを思っている間に、終業式はいつの間にか終わっていた。 「う……うらら…ちゃん!」 体育館から教室へ帰ろうとしたとき、誰かに呼び止められた。 声の主は、柚乃。