「昨日は全然笑わなかったくせに、今大笑いしてたじゃん。 やっぱり笑った方が可愛いよ。」 自分の顔が赤くなるのがわかる。 恥ずかしかった。 善の前で大笑いしたことじゃなく、善がすごく真剣な顔で“可愛いよ”って言ったことが、嬉しくもあり、恥ずかしかった。 「もう笑わない。」 「え?!なんで?! 笑ってよ、美麗ちゃ~ん♪」 「キモい。 もう絶対笑ってやんない。」 とにかくあたしは、恥ずかしかった。 人にあんな真剣に“可愛い”なんて言われたこと、なかったな…。 「ツンデレだな~。」