「気付いちゃった? 美麗が授業出るって言うから黒彩スプレーで頑張ってみました♪ でもシャンプーで落ちちゃうから、今日の夜に本格的に黒染めするつもり!」 そう言った善の髪の毛は真っ黒。 あんなにド金髪だった髪の毛が真っ黒。 「…あははっ」 「ん?美麗?」 「あははっ!黒髪似合わなさすぎ! てか、あたしが授業出るからって、あんたまで出なくてもいいのに(笑)」 クラスも違う善が、あたしのために黒染めしたんだと思うと、少しだけ嬉しかった。 「なんだ!美麗、笑えるじゃん。」 「…え?」