「あたし、そろそろ帰る。」 ベッドから下り、制服を着る。 「送るよ。」 「いい。一人で帰る。」 送られたら困る。 先生と暮らしてるってバレてしまう。 「でも真っ暗だぜ?」 煙草で窓の外の景色を指す善。 「暗いのには慣れてるから。」 あたしはそう言い残し、善の家を出た。