「...はぁ。朝礼ってさ、ダルイよね」

「う...ん...!?」

「...萌?」



あの、
不覚ながら初恋にときめいた日から
早三日。

月曜恒例の
校長の長すぎるお話を片足に体重を掛けながら
右から左へと受け流していたところで、

見覚えのある顔が紹介された。



「今日から、約4週間。お世話になります、水嶋郁です」



よろしくお願いします、
と言った水嶋先生は
まさかの
私がときめいた男の人で。


頭を、鈍器で殴られた様な衝撃と共に
女子たちの黄色い声が
鼓膜を突き破る勢いで耳に入ってきた。


...そりゃ、そうだよな。

背は高いし、ルックスも良い。
非の打ちどころなんて、

なんにもない。



私の初恋は、

いきなり幕を閉じてしまいそうです。

(隣に並べたら、なんて)

(そんなの、出過ぎた願い)