いいヤツなんだろうけど、どう見ても銀子を狙っている後輩に複雑な気持ちでいっぱいです。




「! 紅茶入れてもらったからって、俺の気持ちは変わらないからな」




勝平は、“優しくしないでよ”的な真治の言動に、またまた困った顔になるしかないのでした。




「……この紅茶は俺じゃなくて、さっきのヤツが入れてくれたんだよ」




紅茶で買収なんてするわけないだろ、と言いながら勝平は銀子の隣の椅子に座りました。




「銀子さん、紅茶のおかわりはいかがですか?」




勝平の態度の変わりように、紅茶のカップを手に持ったまま真治は「別人っ!?」と思った事を口走っていました。