勝平が銀子に流れとはいえ告白した事で、場がシーンとなりました。




相変わらず銀子はボーッとしていますし、真治はショボンとしたままです。




いつまでもこんな所に銀子を立たせておくわけにもいかないなぁ、と勝平が思って携帯を取り出した時でした。




藍星の通用口がガチャリと開いて拓郎が顔を出しました。




拓郎はムッツリとして勝平を見ると、ハァーッと溜め息をつきます。




「…なんだよ」




「店長が控室を使っていいって言ってますよ」




拓郎はそのまま勝平を無視して、銀子の目の前まで歩いて行きました。




そして銀子の手をとると
「冷えてるじゃないですか。
 さあ、こっちです」
とサッサと連れて行きます。