「はい、惚れてます、好きです、付き合ってください」




銀子の酔ってる脳みそに勝平の言葉が染み込むまで時間がかかり、それを考えて理解するのにもさらに時間がかかりました。




「なっ、なに人の前でっ、きっ急にコクってんだコイツはっ」




酔ってもいないのに、真治が理解するのにも結構時間がかかりました。




「何だよアンタ、銀子さんの恋人とでも言うつもりかよ」




「ち……違うけど…」




真治はシュンとなりました。




「だろうな、銀子さんに付き合ってるヤツがいないってのは、聞いて知ってたからな」




勝平は“当たり前だ”という風に余裕ぶりますが、内心ホッとしながら言いました。