「よせよ、銀子さんが笑われるだろ」




「だから助けに来たんだ、邪魔するな」




“コイツ頭悪いのか?”と呆れた勝平はムリヤリ真治を引っ張って外へ連れていきました。




もちろん真治は抵抗してきましたが
「銀子さんのためだから、とにかく来てくれ」
と言われて渋々勝平に引っ張られたのでした。




「私、様子を見に行きますね」




銀子は少しフワフワしながら二人を追います。




三人が出て行った店内はざわついていました。




しかし志郎は、営業スマイルや無料券などを駆使して見事にいつもの穏やかな雰囲気に戻しました。




拓郎も銀子達が気になって仕方ありませんでしたが、勤務中なのでソワソワしながら我慢です。