このお店では従業員がそれぞれ自分の色を決めていて、その色のシャツを着て同じ色の券や名刺を使っています。




「で、もう一枚の方は持ってますか? コレと同じ色のカード、渡しましたよね」




勝平の言葉に、銀子は
「だから覚えてないんですって」
と文句を言いながらバッグの中を探そうとしました。




が、薄暗い店内のバッグの中なんてほとんど見えないので早々にあきらめました。