お兄さんと【完】

いや、むしろなんで私はときめいたんだろう?


だってさ、男の人との2人だけの車内だよ?


帰ろうとした私の腕をつかみながら、いきなり待ってって言われたら、なんかドラマのワンシーンみたいじゃん!


そんなことを思ってたら、後ろから来た車にクラクションを鳴らされた。


ビックリした反動で後ろを振り返ると、そこにはお兄ちゃんの車。


「あ、うちの兄です...。」


「ここにいたら邪魔だよね。」


今は家の目の前に車を止めているから、お兄ちゃんの車が入れない。


お兄さんは邪魔にならないように車を前進させて家の脇に停車させた。


「今日は本当にありがとうございました。」