行く気になれなかったけど店に来て、何とか営業を終えるコトができた。



今日は夜練習しないで真っすぐ家に帰ろう。



そぅ思い、荷物を取りに休憩室へ入るとそこにはタバコを吸うマサキの姿…。




『マサキさんは知ってたんですか?』



聞くつもりなんて全くなかった。



なぜだろう?



口が自然と動いた。




「何を?」


『ケン君のコトです…。』


「アイツの何?」


『アリサちゃんのコトです…。』


「あぁ…。聞いたのか?」


『はい…。』


「そうか…。聞いて、どう思った?」


『どうして、ケン君だけがこんな酷い目に合わなきゃいけないんだろうって…。』



今日1日、必死に堪えていた涙が溢れ出てくる。