月の骨



 彼女は僕の二つ年上で、天文サークルの会員だった。


 当時、北斗七星くらいしか星座を知らなかった僕が、一時期仕事にするほど星にはまったのは、朔夜の影響としか言いようがない。








 大学時代に買った望遠鏡は、今でも大事に使っている。