そう言うと、山城は笑った。 「言ったはずだ。 俺はお前が何か仕掛けるのをわかっていてプログラムを組ませた。 ある意味共犯者だ。この秘密は墓まで持っていくつもりだ。 それに、先に殴ったのは俺だしな。」 それだけ言うと山城は、荷物をとってくると部屋を出ていった。 僕は呆気にとられつつその後ろ姿を見送って、山城は本当にバカがつくほどお人好しだと思った。