虹のような広い心で [下]

「これほしいなぁ・・・でもこっちもほしいしなぁ」



どっちにしようか手に取って考えていると、愁が近付いてきてあたしの手から靴を奪った




「ちょっと愁、なにするの?」
「そんなに欲しいんだったら俺が買ってやるよ?」
「買うなんてそんな。いいよ。また今度探すから」
「いいんだよ。俺に買わせてよ」




愁が照れながらそー言った




でも・・・悪いよ。だって、それ高いんだよ?



買ってもらうなんて・・・




「返して?やっぱりいいよ。悪いし」
「いいって。大丈夫だから」




愁は無理やりあたしの手から奪って買いに行った