虹のような広い心で [下]

ママとパパはそんなことを気にしてないけど、あたしは少し不安だ




だって、あたしはあんなに厳しい稽古を積んでここまで育ったのに、きずきは自由にのびのび暮らしながら生きてきたのだから




まず、きずきは産むつもりなかったのだろうか




・・・ダメだ!!



そんなこと考えるなんて姉として最低だ!



どんなに羨ましくたって、家族だから彼の姉だから、だから嫌うことなんかできないんだ




あたしは、どんなに嫌いになろうとしてもたった一つの家族そしてあたしの見方を嫌いになれないんだ





「じゃー。そろそろ帰ります。ありがとうございました。また来ます」
「あぁ、待ってるよ。また来てねなずなきずき」
「はい。また来ます。さようなら」
「じゃーなじいちゃん」





きずきの一言一言が怖いんだ



いつおじい様の気に触ることを言うか




怖くて、怯えてしまう。何にも知らないきずきに・・・・