虹のような広い心で [下]

窓際の席に案内されて席に座った




愁があたしの前に座る




少し沈黙が続き愁がその沈黙を破った




「・・・なずな。強くなったな。付き合い始めはどうなることやらって思ってたけど、今ではたくましいよ」




愁は笑いながらそー言った




あたしは愁がおもうより強くない




「あたしは・・・本物の強さがほしいよ」





こらえていた涙が流れ落ちた。さっき、本当はすごくこわかったんだ。




佐原先輩の目が・・・