虹のような広い心で [下]

『もしもし?』
「愁あたし、今終わったよ」
『そっか、やっとすべて終わったんだな』
「うん!やっと終わった。あとはあたしの精神が戻れば完璧なんだけどなぁ」


いつになるか分からないって言われた


ショックだったけど、愁と居られるんだったらどおってことない


「愁、好きだよ」
『なんだよいきなり』
「なんとなくだよ」
『なずさぁ、“なんとなく”って口癖なってね?』
「うそっ!口癖になってた?」
『いや、最近よく聞くからさぁ』


そっか、これがあたしの口癖なんだ


『明日さ、朝家に迎えに行っていい?』
「いいよ?どうして?」
『朝からなずなに逢いたくなったから』
「そっか!じゃー待ってるね」
『うん。じゃ、おやすみ』
「おやすみなさい」



愁との電話はすごく短い



でも、ほんの少しでもいいから愁の声が聞きたくなった時・・・ちょうどいい感じなんだ


これがあたしらの愛し方なんだ


ベッドに寝っ転がりながら、明日のことを考えていた


もう白い紙を見なくていい。机の上の落書きを消さなくていい。

体操服だって、教科書だって買わなくていいし縫わなくていいんだ



幸せが続くよね