虹のような広い心で [下]

「出来たぁぁぁぁぁ!」
「おいしそうじゃないまま?」
「上出来じゃない!」


ママと2人で笑いながらお皿を並べた


もうはかないようにしなきゃ。吐く日々が続いた日


ママの作ったものを吐いていた時に、ママのあの寂しそうな顔をもう見たくない


「こんなガッツり食べて大丈夫なの?」
「う~ん。たぶん大丈夫だと思う。食べてみなきゃ始まらないし」


リビングにはパパがいてママがいて築きがいてあたしがいる


いまさらだけど、なんだか嬉しくなった


「パパさ、またお仕事忙しいの?」
「なんで?」
「ん~?なんかやつれたような気がしてさぁ~」
「そーか?大丈夫だよ。なずなが心配することじゃない」


前からママが言ってた“パパ最近夜ずっと帰りが遅いんだぁ”って


ママも不安なんだろうけど、あたしにはどうすることもできないし・・・


「ん・・・っ!」
「なずな!やっぱり一気に食べるんじゃ・・・」
「おいしい!ママあたし吐き気しないよ?」
「今、お薬聞いてるからかもね」
「そうかな?なんか普通に食べるの久々」

普通に食べれることがただいまは嬉しかった