虹のような広い心で [下]

「あの、話って何ですか?」
「あなたが自殺未遂したのって本当?」
「本当ですけど?証拠見ますか?」


手の包帯を取って佐原先輩に見せた


先輩の表情が強張っていた


「なんで、あたしが悪いって先生に言わないの?」
「言ってほしかった?それとも今から言ってこようか?」


「やめて・・・やめてください。あたし、あの時おかしかったの。学校を変えたのだって、あっちの学校であたしがいじめられてたから。でも、あたしがやってたのは前の学校の子とおんなじことだった。最近なってきずいたの」


佐原先輩も・・・いじめられてた?


「始まりはね。あたしが何気なく話しかけた男子の彼女の発言からだった」


“愛美ちゃんってさ、彼氏いるくせに人の彼氏に手出すとか最低じゃない?あぁ、とられるんだったらあたしもあみちゃんの彼氏とろうかなぁ~”



「取るつもりなんかなかったのに、結局彼女に彼を取られた。あたしは、そのことが原因で学校へいけなくなった。その子の顔も彼の顔もみたくなかったから。学校を変えたら、素敵な恋をするんだって。期待をもってこの学校へ転校してきた」



期待をもって・・・・



「たまたま隣になった、しゅ・・柊木君を好きになった。でも、好きになった男子には彼女がいた。しかもそれがあたしと同じ顔。ありえないって思った。絶対あんたよりあたしのほうがいい女だと思った。それが、あたしのいじめた理由」