「宮城なずなさん、3番へお入りください」


カバンをもってあたしは診察室へ入った


「えっと、宮城さんは初めてですよね?」
「はい、そうです」


通わなきゃって思ってたけど、なかなか行けずにいた病院


この前、中学の文化祭で味わったあの吐き気をもう二度としたくない


だから、あたしは思い切って今日病院へ来ていた


「いつから吐き気は?」
「去年の11月後半からです」
「う~ん。もしかしたら、妊娠ってことも・・・」
「それはあり得ません!」


妊娠なんかしてない。だって、愁と体を重ねたのは・・・


あれ?でも、ありえるかもしれない


この間重ねたばかりだし、その前、初めて重ねたの12月だったはず


でも、11月からだし・・・


あたしの頭にいやなことが浮かんだ


「とりあえず検査してみましょうか」
「・・・はい」