虹のような広い心で [下]

「俺は、なずなのためにもっともっと強くなる!ずっと一緒に居てやる!女心だってわかるようになってやる!今まで以上にもっともっと愛してやるから覚悟しとけよ!」


・・・愁


あたしのために、そんなことまでしなくていいのに


ステージの上でもかかわらずあたしは大粒の涙を流していた


まわりの客や審査の人が、拍手をしてくれた


あたしは涙をふき最後は笑顔でステージから降りた


「ふぅ・・・、あんなことになるとは。しかも泣いちゃったし」


「ねぇあなた、さっき彼氏からすごく羨ましいこと言われてた子だよね?」
「あっえっと・・、そうなのかな?」
「良いなぁあんな彼氏がいて。彼にも学ばせなきゃだな」


あの、何一人で話ししてるんですか?


って言おうと思ったけど、彼女の表情を見てると言えなくなった


彼女の腕を見ると、たくさんのあざ


「あの、どうしたんですかそのあざ」
「あ―――これね、彼の愛情表現なの」
「ねぇそれって愛情表現なんかじゃないよ。立派な犯罪だよ」
「あははっ、可愛い顔してすごいこと言うね。でも彼はあたしのパートナーだから」


彼女のことを強いというのだろうか


本当はすごく痛いはず。すごく苦しいはず。


でも、彼を愛し続けることをやめない強さ


「あの、負けないでください。いつでも逃げ出していいと思います。応援してます」