虹のような広い心で [下]

「ママ、あたし記憶がないの。飛び降りた記憶もなければママと約束した記憶もない」


あたし、小6までの記憶が一つもないんだよ



「昔の話されても困った。中学生になったら知らない人ばかりで・・・、心細かった。ねぇ、ママ?あたしの記憶返して?返してよ!!」



あたしに昔の記憶を返して・・・?


「なにも言えないでしょ?だって、返せないんだもんね?記憶だもんね?」


フッと鼻で笑って、嫌みな笑みでママを見た



ママの顔が見る見るうちに赤くなってゆく


一瞬であたしの頬をママが引っぱたいた


「・・・っ!」



叩かれた瞬間分からなかった。