虹のような広い心で [下]

教室に戻りあたしは、座席に着いた


なにもなかったかのような顔をして


そうしないと、また涙がこぼれちゃうから


「なずな。黒板のは俺が消しておいたから」
「ありがとう翔汰、もう迷惑はかけないっていったのにありがとうね」
「いいんだよ。あと、上級生のクラスはすべて愁先輩が消してたから」


愁もあたしを守ってくれたんだ


愁にも迷惑かけないつもりだったのに



ありがとう、ありがとう、ありがとう


「・・・なずな」



翔汰と話しているとそなたがやってきた



やっぱりそなたは申し訳なさそうな顔であたしに近づいてきた