虹のような広い心で [下]

あれでも、もう一つ記憶がある


「愁?愁はどこ!?」
「愁君ならさっき帰ったよ?」
「やっぱり愁来てたの?」
「うん。でもね、風邪うつっちゃうから先に帰ってもらったの。電話しときなよ?」
「はぁ~い!今かけてくるね」



愁の携帯番号を電話帳から探して電話をかけた



『なずな?』
「うん。あたしだよ」



電話しながらあたしは、部屋へ続く階段を上って部屋へ向かった


「愁今日ごめんね。あたし眠っちゃってて」
『いいんだよ。もう大丈夫なのか?』



愁は優しい。ベッドに座って壁に寄り掛かって話をしていた



「うん、もう何ともないよ」
『そっか、良かった。明日は学校これそう?』
「うん!行く」
『じゃー明日は事情聴取だな。朝から迎えに行くから』
「えっ?事情聴取?」
『ま―その話は明日。今日はもう寝ろ?ご飯くったか?』
「ううん。まだ、今から食べるんだ」
『そっか、じゃ―いっぱい食えよ?』
「うん!明日まってるね」



愁との電話はすごく短かったけど、でも心が満たされた



心がぽかぽか暖かくなったんだ