虹のような広い心で [下]

以前翔汰が嬉しそうにあたしにこー言ってきた覚えがある


『なずな!俺、プロに行けるかもしれないんだって!ずっと夢だったから、先生から推薦が来たって聞いて嬉しくて、なずなに一番に報告したくて」




あの頃、翔汰には彼女がいた


彼女は翔汰の一番近い存在なのに、彼女よりもあたしに報告してくれた



そのあと、あたしのせいで彼女と別れたんだよね・・・



「あの時・・・言ったよね?」
「え・・・」



『俺は、プロになって小さい子や中学生、プロを目指してる人たちに証明したいんだ。普通な俺でも、諦めなければプロになれるっていうことを』



あの頃の翔汰は輝いていた



でも、最近きらきらしてない・・・明るくて元気でいつもと変わらないけど



あたしにはわかるんだ。誰よりも、友達として翔汰の近くに居たから