Love Prince―18歳の初恋―【完】

むーっと頬を膨らませてると、去年の担任だった三浦ーミウラー先生が(ミツウラと間違えたりしたけど、覚えました!)、 「何を拗ねてる?」と、声を掛けて来た。



「別にぃ」



「あそー。お前、英語の時間、覚えとけよ」



「はぁい。時間割なら…覚えられると思います!」



「…先生。この子にそんな言葉…通じませんよ;;」



「だよな;;」



私が“時間割を暗記!”と、心掛けをしてると、亜果利と先生の2人が、こんな会話を交わしていた。

“この子”が自分と思ってない私は、ブレザーのポケットに手を突っ込み、隠し持ってた飴を三つ出した。