遊園地の前に着き、バスから降りると、クラス毎に整列させられた。 「これが…遊園地?」 整列しながら中をジーッと見つめると、どうも小さく見える。 「…違う!大変、ここ遊園地じゃないよ!!」 「ゆゆ癒杏っ!!;;」 私が亜果利の肩を掴んで揺すると、目が回りそうになった亜果利が叫んだ。 観覧車が小さい。 「私たちが普段、言ってるような遊園地には行かないわよ」 「何で?」 「……あんたは黙って遊びなさいね」 亜果利は私の頭を、幼稚園児をあやすかのように撫でて、前を向いてしまった。