Love Prince―18歳の初恋―【完】




「お帰りなさーいっ!」



「ただいま」



夕方、先生より先に帰って来た陵介君を出迎えた。

そして、玄関先をキョロキョロと見て確認し、ドアを閉めた。



「何してんの?」



「お昼過ぎ、おかしな人が居たんだよ!」



「は?」



陵介君は私が確認したというのに、自身でも確認し始めた。

ポストや門に異常がないかも、チェックしてる。



「癒杏ちゃんのストーカーだと困るから、1人にならないようにね」



「はぁい」



陵介君と階段を登ろうとすると、玄関がガチャガチャと、聴こえた。