「お帰りなさーいっ!」 「ただいま」 夕方、先生より先に帰って来た陵介君を出迎えた。 そして、玄関先をキョロキョロと見て確認し、ドアを閉めた。 「何してんの?」 「お昼過ぎ、おかしな人が居たんだよ!」 「は?」 陵介君は私が確認したというのに、自身でも確認し始めた。 ポストや門に異常がないかも、チェックしてる。 「癒杏ちゃんのストーカーだと困るから、1人にならないようにね」 「はぁい」 陵介君と階段を登ろうとすると、玄関がガチャガチャと、聴こえた。