Love Prince―18歳の初恋―【完】

ママに断りを入れ、部屋に戻ると、先生はベッドの上に座り、指輪を眺めてた。



「寝てなかったの?」



「水、取りに行こうとしたら、コレが目に入ってな」



自分が選んだ言葉、【Precious you.】を見つめる先生。

私は一旦、水を取りに行った。

リビングではまだ4人が話してる中、コップに水を注ぎ、溢さないように階段を駆けあがる。



「先生…」



それを渡して、私も隣に座ると、まだお酒の臭いが漂っていた。



「これ、どういう意味?」



先生の大きな手に被せるように、指輪を掴む。