Love Prince―18歳の初恋―【完】

「あの。蜆とかどうでも良いんで、俺らそろそろ帰ります」



先生と首を傾げ合ってると、歩斗さんが立ち上がった。

ひまわりさんは急いでコーヒーを飲んでる。



「お前ら何しに来てたんだ?」



先生が今更な質問をしながら、さりげなく伝票を歩斗さんに渡した。

…先生の奢りでは?

歩斗さんは何も気にせず受け取り、財布を出してる。



「今日はね、ネイルに使うパーツを買いに来たの。ここに好きな雑貨屋さんがあるから!」



ひまわりさんは鞄を肩に掛けて立ち上がり、歩斗さんと手を繋ぎ、「バイバイ」と、去って行った。