Love Prince―18歳の初恋―【完】

「え…?」



急にお姫様抱っこをされて、思わず固まるが、1階へと連れて行かれる。



「陵介。お前が車のキー持ってんだろ」



「あぁ!すぐ支度する!」



最初は見送ろうとしてた陵介君は、鍵を取りに2階へ舞い戻り、免許証の入った財布も持って来た。

お姉ちゃんはママに事情を話ながら、靴を履いてる。

私は足をプラプラさせつつ、タオルの中を覗く。

…縫うのかな…?

この傷の数を考えると、痛みと時間に、目眩が起こりそう。

二針では絶対、足りないと思う。

私はテディベアに手を伸ばさず、先生に抱き着いて居た。