Love Prince―18歳の初恋―【完】

「そう言えばね?担任の先生を好きになったの!しかも、陵介君と同じ“矢田”って言うんだよ!」



興奮したついでと言ってはなんだけど、矢田先生の事を話した刹那、陵介君は「…まさか…」何て呟いた。



「“まさか”?」



「いや、何でもないよ。ほら着いた」



陵介君は上手く話を流して、駐車する前に、私を降ろした。

ガレージに、陵介君パパのハリヤーがない。

…今日は車で営業かな?

陵介君のパパは、一級建築士。

仕事場の2・3階が、自宅となってる。



「今日、パパ居ないの?」



車を停めた陵介君に駆け寄ると、「居るよ?」と返された。