翌日、亜果利もちゃんと登校して来て、3人でお昼ご飯を食べる事にした。

…アレ?

なのに、お弁当と体操着がない。

ロッカーに入れといたモノだけがないんだ。



「鞄の中にもない…何でぇ!?」



「朝、入れてたじゃない」



鞄をひっくり返し、必死に上下に振る私に、亜果利はロッカーへと行き、自分の目で確かめてる。



「…朝礼の時、誰かが盗んだのかしら」



亜果利は顎に右手を添えて、私を見て来る。

岳がパンを分けてくれて、何とかお腹は満たされたけど、体育の授業が困る。

お弁当箱も、一つしかないのに。