「ヒロ、今日の放課後委員会だって。」

「マジかよ…
今日は後輩と走り込む予定だったのに。」

「私だって練習行く予定だったのよ?
最近連日じゃない?
面倒よね…」

新学期になり席替えが行われ、小鳥と大将は窓際の前後の席になった。

「「体育祭が近いから当たり前。」」

小鳥の隣の美魅と、大将の隣の璃里が口を揃えて言うと、小鳥も大将も大きなため息を着いた。

「だから嫌だったんだよ…」

「ヒロも寝てたんだから同罪でしょ?」

「小鳥が起きてれば良かったんだよ…」

「そう言うこと言っちゃうわけ!?」

小鳥が声を張り上げるとクラス中が小鳥と大将に注目した。

「今が授業中だって知ってるか?」

黒板の前に立った駿の呆れたような声に、クラスメイトから笑い声が起こった。